「越後古図」とは・・・
平安時代の越後国の様子を描いた古地図と称して広まっている地図です。

康平図
池田雨工『越後古代史之研究』(大正14年)より

寛治図
池田雨工『越後古代史之研究』(大正14年)より
大きく分けて二種類が知られています。一つは、康平三年(1060年)の年紀を記するもので、いわゆる「康平図」と呼ばれています。もう一つは、寛治三年(1089年)の年紀を記しているもので、いわゆる「寛治図」と呼ばれるものです。この他に、「越後国古図」「往昔越後国図」などのように呼ばれることもあります。いずれも、現在の新潟平野の部分に大きく海が入り込んでいる様子を表現していることが特徴です。
これまでの研究から、これらの図は平安時代に作成されたものではなく、近世に創作された絵図であるという考え方が一般的になっていますが、まだまだ不明な点も多く残されている謎の地図です。
当館では、これらの地図をテーマにした企画展を開催するために、現在その情報を調査しているところです。
これらの地図をお持ちであるとか、これにかかわる情報をご存じであるという方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せください。
よろしくお願いいたします。
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