田中宏巳『山本五十六』(吉川弘文館、2010年5月)定価2,205円
日本海軍の軍人。郷里新潟県長岡の負けじの気風を糧に海軍士官となる。いち早く航空戦の時代を予見し、連合艦隊司令長官として真珠湾作戦を発案・実行するが、艦隊決戦の伝統は独創的な発想を許さなかった。ミッドウェー海戦後の劣勢を挽回できぬまま、ラバウル前線を視察中に戦死する。太平洋戦争の敗因を検証し、歴史の中の名提督の実像に迫る。
目次
はしがき/山本のおいたち(長岡に生まれ育って/海軍兵学校への入校/青年海軍士官/山本家の名跡継承と結婚)/第一・第二ロンドン軍縮会議(ワシントン会議/第一次ロンドン会議/第二次ロンドン軍縮会議予備会議)/海軍航空隊と海軍航空本部(アメリカ留学/海軍航空への転換/海軍航空本部)/海軍次官と連合艦隊司令長官(海軍次官/連合艦隊司令長官)/太平洋戦争(日米開戦と真珠湾奇襲作戦/珊瑚海海戦とミッドウェー海戦/島嶼戦と基地航空戦/山本のラバウル進出/山本の戦死)/おわりに
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